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医療事務員になるなら覚悟すべきこととは?夢と現実のギャップを埋めてから就職すべし
こんにちは、こあざらし(@ko_azarashi)です。
医療事務未経験の人が、実際の実務に従事してみると、多くの人が「想像していたよりも大変だ」ということを実感されています。
想像とのギャップがあり過ぎて退職や転職という選択をされる人も少なくありません。
キツい言い方をしますが、医療事務で現在働いてる人からすると、急な退職はすごく迷惑な話です。
せっかく時間を割いたのに無意味となるわけですから。
そうならないためにも、今回は警鐘を鳴らす意味でこんな記事を書くことに。多少、こあざらしの独断と偏見あるかも…(笑)
ギャップをしっかりと埋めてから、ぜひとも医療事務員になるという道を選んで欲しいと思います。
現場で働いてる事務員は未経験者でも意欲のある人は歓迎です。
でも、甘い考えで足を踏み入れようとしている人は最初からご遠慮願いたいというのが本音なので、ぜひともある程度の覚悟を持って就職して下さい。
これから幾つか挙げる例を覚悟するくらいのつもりでいけば、就職して働き始めた時にギャップを感じることは少ないはずです。
医療事務に抱いてる幻想は全て捨てましょう
医療事務というと、優雅な単純事務作業、座って出来る楽な事務仕事を想像される方も多く、実際に働かれると「こんなはずじゃなかった…」と後悔される方がいらっしゃいます。
私は最初からある程度覚悟していたので、実際に働き始めてからもそんなにギャップはありませんでした。
想像と違った、という意味で辞めたいと思ったことは一度もありません。辞める理由は、疲労が溜まったり、向上心の無さに嫌気がさしてって感じでした。
なので、これから医療事務になろうとしている人には絶対に覚悟しておいて欲しいことを予めまとめておこうと思います。
最悪の状態を覚悟していれば、入った時にそれほどのギャップは感じなくなるでしょう。
覚悟もなく入って、イメージと違いました…もっと楽だと思ったのに。そんなショボい理由で退職しないでください。
夢見る夢子というのは罪が重いです。
指導する人たちは、続く人に働いて欲しいと願っています。
だから、最低限の覚悟がない人は足を踏み入れないほうが良いです。心身ともに壊れますから。それだけは忠告しておきます。
単純事務作業ではない
保険証の種類や見方、診断書や意見書、償還払い用の手続用紙、予防接種や健診にはそれぞれ問診票や検査票等があったり、労災や事故、校費の対応など。
看護助手みたいな仕事や清掃・器具洗浄作業のようなものも。
掲示物の作成やホームページの管理など。
会計なんて、正解が分からず算定ルールの解釈に苦しむこともあります。
他にも雑務を頼まれたりしますが、それもこなさなければなりません。
とにかく色んなものを覚えるまでが大変です。
コピーとったり、お会計したり…そんなのは一部に過ぎません。それをこなした上で様々な作業を並行しなければなりません。
外部から見えてる部分だけではなく、実は色々な雑務をこなしながら涼しい顔で業務を遂行しているのです。
丁寧に教えてもらえない
体で覚えろ体質のところが多いので、手取り足取り教えてもらえるとは期待しないで下さい。
付きっきりで1から10まで説明してもらえる環境は整っていないところが多いです。
何かの片手間で少しずつ、分からないことがあるたびに説明を補ってもらう感じです。それも自分で質問して掘り下げていかなければなりません。受け身体質の人は置いてけぼりになってしまうので、常に自発性が求められます。
一通りの説明をサクッとされた後は、いきなり実践に放り込まれるということも有り得ます。仕事内容は書類作成が多いということもあり、言葉だけでの説明は難しいので、実践で見て学ばなければならないものが多いです。
専門用語が多い
とにかく専門用語が多い業界です。
多分、歯科に関しては話のほとんどが理解できませんよ。
病名も、処置名も聞き慣れない単語だらけで、まるで外国にいるような気分になります。診療の流れを把握していなければ、予約の間隔も分かりませんし。
理解出来ないまま、電話を受けなくてはならなかったり、分からないのに患者の話を聞き取らなければならなかったりなんて当然のようにさせられます。
それを自分一人でも解明していってやるくらいの意気込みを持った人でないとやっていけません。
立ったり座ったりする仕事
ずっと座ったままの楽な仕事ではないです。
医療機関によっては立ち仕事スタイルになってる場合もありますし、担当する仕事内容によっては立ったり座ったりする内容だったりします。
お尻に根が生えたように席から動かない事務仕事ではありませんので誤解なきようお願いします。
感染症リスクが高い
病院とは、様々な治療を求めて患ってる人たちが集まってくる場所です。
分かりやすい例で言うと、インフルエンザや風邪などはどこの病院にいても出会います。
病院には治療を求めて人が集まって来ます。
ということは、必然的にウイルスに触れる機会も多くなるわけですから、感染するリスクも高まります。インフルエンザは予防接種をうっていても、型が違えばかかっちゃいますし。
人間関係が難しい
理不尽なイジメ、嫌がらせがあります。また、イジメとまでは行かなくても辛く当たられるということくらいなら、しょっちゅうあります。
私も転職するたびに、その被害に遭いました。
被害に遭うことを一応覚悟した上で医療事務になった方がいいです。
人間関係がやはり難あり。
どうしても女性が多い職場ですから、当然そういうことになりますよね。
しばらくすると、おさまることもありますので、最初は耐えるしかないのです。
上司は口だけで頼りにならない
例え、理不尽ないじめに遭っても『パワハラになってしまうから』を理由に自分は手出し出来ないという人が多いです。
横並びの同僚から言うより、上司から一言言って欲しいという時でも動いてくれません。
大きな組織になればなるほど、保身に走り、見て見ぬフリ、事なかれ主義、プライド高くて自分の考えとやり方だけが正しいと思ってるクソ人間な上司が溢れています。
結局、自分で解決出来なければ潰されていくだけです。耐えられなくなった人が消えていきます。
管理職のくせに人間の管理が出来ない人が多いのです。
ある職場では、こあざらしより長い人生を歩んでるであろう中年おじさん管理職を説教したこともありました。
「本来、管理職がしなければならない仕事を君にさせて、重い荷を背負わせていたというのは本当に申し訳なかった」と、管理職を管理する立場にある部長に謝罪されたこともあります。
休みたい時に休めるとは限らない
休みたい時に休める優先順位が高いのはパートさん、あと、年功序列でいう先人たちです。
シフト制だと自由が効きにくいです。
自分が休みたい日に休めるようになるのは信頼関係が築けた後の話となります。
それまでは、これらの人と休みたい日がブッキングしたら、容赦なく圧力がかかります。よっぽどの理由でない限り、嫌な顔されますね。
休めないことはないですが、休んだ後、人間関係に不穏な空気が漂う可能性があるので強行しにくい雰囲気です。オススメは出来ません。
レセプト週間に休むことは医療事務の常識で有り得ない人認定受けます。
残業が多い、休日出勤もある
多いところは多いし、無いところは無いです。運が悪ければ、残業地獄を強いられます。
私の場合、ひどいところでは、人手不足過ぎて翌朝までレセプト点検をしなければならないこともありました。風呂と仮眠だけとりに家に戻り、再度出勤です。外来業務は待ってくれませんから。
月45時間を超えるような病院も中にはあります。
レセプトに携わる場合、病院の方針や規模、職員の人数によっては残業が多いところが…。
この過酷さで辞める人がいるわけです。
低賃金・安月給
とにかく基本給が安いです。こんなに頑張って、これだけしかもらえないのか…割りに合わないと感じる対価。
昇給は、ほぼないです。
それでも構わないということであれば、問題ないです。
働いてる人の顔ぶれは、主婦や実家住みの人など、世帯主ではないタイプの人が多め。
さいごに
厳しいことを言いますが、これらのことが覚悟出来ないのであれば医療事務には向いていないので選ばない方がいいと思います。
こあざらしの経験に基づくものなので偏りがあるかもしれませんが。