【初級〜上級】レセプト点検(見方)を勉強したい医療事務員にオススメする本

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こんにちは、こあざらし(@ko_azarashi)です。

医療事務として働いていく上で、レセプトのスキルアップをしたいという人は多いと思います。

初心者の人はレセプトのどこを見たらいいかわからないと言う人もいるでしょうし、上級者の人はもっと実践的なレセプト点検スキルを身につけたいと思ってる人もいますよね。

こあざらし
今回紹介するのは、初級者・上級者のどちらにもオススメできるバイブル的な本です。

レセプトデビューする人や初心者向けへの基礎レクチャー記事も今後増やしていこうと思ってますが、とりあえず今回はザックリとしたアドバイス!

レセプト点検を極めるためには、まず効率良く審査観点を知ることがとても重要になります。

審査委員はこういうところをこういうふうに判断してるのね。←この目の付け所が分かるようになれば、レセプトって面白いほど分かるようになります。

その感覚を取り入れるためにまず何をすべきか?適当に点数表をパラパラ読む?あの分厚さを目の当たりにして既に心ボキボキになりません?(笑)

適当に手当たり次第学習するよりも、的を絞ったポイントから手をつける方が絶対に早いですよね?

とりあえず、どんなところに目をつけたらいいか?その目の付け所をまとめてくれてる良書があるのでその本をご紹介したいです。

こあざらし
基礎部分を押さえながら、なかなか濃度の濃いポイントを押さえてるので、上級者にも、気づきを与えてくれる本です。

初心者の場合、最低限、レセプトの予備知識がある人へオススメです。全く予備知識がない人は、まずレセプトの基礎知識から学習する必要があります

目次

実践で使えるレセプト点検の観点を学びたい人向けの本

医学通信社の実践対応レセプト総点検マニュアルという本です。

なぜ算定できないのか?その根拠については解説が省略されてる事例が見受けられるものの、審査で扱われる事例と観点が豊富に記載されており、審査傾向を捉えるのに参考となる良書です。

私が読んだ感じでは、「レセプト総点検マニュアル」ということですが、医学知識ありきで省略されている内容も多くあるため、医療事務向けでは無く、どちらかというと医師向けの算定マニュアルのような印象を受けました。

とは言え、点検での注目ポイントが診療区分ごとに箇条書き形式で網羅されており、かなり審査機関に近い観点を得られます。私たち医療事務員が身につけたい部分がちゃんと押さえられています!

ゆえに、実践的なレセプトの勉強したいならこの本1冊あれば十分です。

この部分を優先的に勉強して行けば、レセプト点検の傾向が見えて来ますよ。

最初は、「点数表のどこにも書いてないのに何故?」と思う部分が多くて難しいと感じるかもしれませんが、とにかく、そこは悩まず、「これが医学的に見て平均的な結果なんだね、回数なんだね」って理解しとけばいいです。

算定の背景には全て、何かよく分からないけど医学的な根拠が絡んでる…そんなふうに漠然と理解しててもらってたらいいです。

私の中では、医療機関でレセプトに携わる人には必ず読んでおいて欲しい、もう一つの本ですね。

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症状詳記の書き方についてもまとめられています。

こあざらし
こんなに良い観点まとめてる本がこんな低価格で市販されてるとか、正直驚きレベル(笑)知らない人は損してます!

後半は審査機関の審査内容についてのコラムがあったり、国保・支払基金各審査委員など審査委員がまとめた各診療科の審査傾向を特集したページが用意されており、非常に充実した内容になっています。

医療機関で働いている人は、審査機関って全く想像できない世界だと思いますが、この特集を読むと審査機関のことも少し知ることが出来るのですごく貴重なコラムだと思いました。

診療科別解説ページは解説も深掘りしてくれてるので、この部分は算定根拠が理解しやすく面白いです。

こあざらし
レセプトスキルを磨きたい人にはぜひ一読しといてもらいたい内容です。
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診療所レベルのレセプト点検スキルを身につける場合

診療所レベルのレセプトを学習する人は、レセプト総点検マニュアルの全てを読む必要はありません。

  • 基本的事項
  • 初診・再診
  • 投薬・注射

この項目は最低限押さえて学習ですね。

診療所のレセプトは範囲が限られています。他は自院で行う診療に合わせて必要な部分だけを読めばいいです。

医学管理、画像診断、検査などは診療所によって実施する項目がかなり限定されるので、自院で使うものだけ重点的に学習するといいです。

合ってるかどうか分からないまま手当たり次第勉強するよりも、この本を利用して必要部分を抜粋しながら勉強すると効率良く勉強出来ます。

病院レベルのレセプト点検スキルを身につける場合

レセプト総点検マニュアルを身につけると一通りレセプトの算定傾向を掴めるようになってます。総合病院など診療科が多い病院のレセプトを担当する人はこれにプラスしていくつか本を読み足すとレベルアップできます。

骨組みが身についたら、次は肉付けというステップアップで。

レセプト総点検マニュアルだけでも十分ですが、それ以上にもっともっと勉強したいと思う人は以下の2冊を読むと良いかもしれません。

もちろん、内容としてはレセプト総点検マニュアルと共通部分も多いのですが、筆者が異なるため異なった観点を得られます。また、事例も少しずつ異なるため、肉付け学習をするのに丁度いい本です。

「プロのレセプトチェック技術」は実際にある事例を取り上げてくれてます。私が保険者審査をしてた時に、事例の学習、知識を補足するのにお世話になった本です。

「保険審査委員による保険診療&請求ガイドライン」は最近発刊された本です。こちらも実例が記されており、知らない事例発掘のために私も読ませてもらいました。査定される理由が丁寧に解説されているので、わかりやすいです。保険医のための本であるようですが、私たち医療事務員にも参考になります。

保険審査委員による保険診療&請求ガイドライン
こあざらし
レセプトのスキルアップが頭打ちになってる人は審査委員目線を取り入れた本を読んで事例を吸収するのがおすすめです。

この本は診療科別に特化してるわけではないので、診療科に特化したレセプトを極めたい人は下の記事を参考にしてくださいね。

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この記事を書いた人

医療事務(診療所・病院)、レセプト審査(保険者)、医科歯科事務経験、介護事務経験あり。ブログは、査定事例の解釈・レセプト実務に必要な知識を重点的に更新♪

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