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レセプトで糖尿病治療薬の算定が査定になる理由(DPP-4阻害薬とGLP-1受容体作動薬)

2019年8月25日

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こんにちは、こあざらし(@ko_azarashi)です。

ちゃんと、病名や用法を守って算定しているのに、何故か査定されてしまう糖尿病薬剤はありませんか。

そんな時は、添付文書に秘密が隠されています。

こあざらし
添付文書の「重要な基本的注意」を見てみましょう。

本剤とGLP-1 受容体作動薬はいずれもGLP-1 受容体を介した血糖降下作用を有している。両剤を併用した際の 臨床試験成績はなく、有効性及び安全性は確認されていない。

本剤とDPP-4阻害剤はいずれもGLP-1受容体を介した血糖降下作用を有している。両剤を併用した際の臨床試験成績はなく、有効性及び安全性は確認されていない。

これらの記載に注目しなければなりません。

DPP-4阻害薬GLP-1受容体作動薬の併用投与についての解釈です。

有効性や安全性が確認されていないため、併算定を行なっているものに関しては片方が査定対象となっています。

保険請求では認められていない傾向です。

GLP-1受容体作動薬

  • トルリシティ
  • バイエッタ
  • ビクトーザ
  • ビデュリオン
  • リキスミア

DPP-4阻害薬

  • イニシンク
  • エクア
  • エクメット
  • オングリザ
  • カナリア
  • グラクティブ
  • ジャヌビア
  • スイニー
  • テネリア
  • トラゼンタ
  • ネシーナ
  • マリゼブ
  • リオベル

これらの糖尿病治療薬がレセプト上に見えたら、DPP-4阻害薬とGLP-1受容体作動薬の併用投与がないか確認しましょう。

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こあざらし

医療事務(診療所・病院)、レセプト審査(保険者)、医科歯科事務経験、介護事務経験あり。ブログは、査定事例の解釈・レセプト実務に必要な知識を重点的に更新♪

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