検査・病理

レセプトで血液型検査セットの算定が査定になる理由

2019年3月26日

こんにちは、こあざらし(@ko_azarashi)です。

輸血を行う可能性のある病院において、ABO式血液型検査やRh式血液型検査などの算定が査定されたことはないでしょうか。

こあざらし
血液型検査セットが査定になる理由というのはおおよそ決まっています。

血液型検査セットの算定が査定になる理由

輸血する可能性が低い手術の術前検査

観血的手術前であれば一律に血液型検査の算定が可能なのでしょうか。

その観点から考えてみると、いくらか算定過剰と捉えられるパターンはありますね。

もちろん、開腹や開胸手術、整形外科領域の人工関節置換術系は侵襲も大きく、時に輸血を必要とする場合がありますので検査をする妥当性が十分にあります。

  • 肛門手術
  • 局所麻酔下の簡単な手術

こういった輸血を要する可能性が低い手術である場合は、血液型検査セットの算定は過剰と判断され査定されることがあるようです。

以前に当院にて算定がある

輸血前であれば無条件に何回でも算定ができる検査なのでしょうか。

血液型が特殊な場合などは例外的かもしれませんが、多くの場合、過去の検査算定歴を確認されます。

他院での検査請求歴は関係ありませんので自院で過去に請求があるかのみ確認を行いましょう。

こあざらし
骨髄移植などしない限り血液型は通常不変と考えられているものです。

再検査が有りうる特殊な場合

  • 血球側要因 亜型、悪性疾患による抗原性の低下、汎血球凝集反応、抗赤血球自己抗体に感作されている、ABO型違い骨髄移植後のキメラ状態
  • 血清側要因 冷式不規則抗体、寒冷凝集素、高γグロブリン血症・血漿増量剤使用時、新生児、低(無)γグロブリン血症、ABO型違い骨髄移植後

血液型検査セットの算定が査定される場合というのは、過去に自院にて算定を行っている患者です。

血液型は1回調べたら(特殊な例を除き)変わることはないという考えから1医療機関1回の算定という審査が存在しているようです。

1年前であろうと縦覧にて確認されますので。1度算定したのであれば2回目以降の算定は査定対象となる場合があります。

輸血なしで血液型検査加算(ABO式及びRh式)

血液型検査加算(ABO式及びRh式)は輸血の実施があった場合に輸血の50番の所定点数に加算します。

そのため、輸血の請求が見られない場合には査定になることがあります。

加算(50)と検査(60)

輸血の算定が同時にない場合には、ABO、Rh(D)といった60番の検査として算定すると思います。

血液型検査加算(50番)とは一見すると別物のように見えますが、どちらも検査内容としては同じであるため、以前にどちらかの算定がある患者であれば査定対象となります。

入院と外来でやってる場合ももちろん審査されます。

こあざらし
見落としがちなので、点検を忘れないようにしましょう。

さいごに

もし査定された場合はこのような理由だということで知っておきましょう。

でも、手術ごとに絶対に術前検査するものですし、請求したいですよね。

この審査は地域差があります。万が一に備えて、検査自体は毎度行っているものと思われますし、算定を認めている自治体ももちろんあります。

輸血時に算定する50番の血液型検査加算については、輸血独自の加算となっていますので、輸血ごとに算定可能とする解釈や、異型輸血を防止するために算定を認めるとする解釈、輸血前と輸血後では変化があるためその都度算定を認めるといった解釈もあります。

こあざらし
査定される地域においては、同一医療機関の過去算定をさかのぼってみて確認するようにしたほうがいいかもしれません。

査定傾向にある地域では、審査を覆すのは難しいかもしれませんが、一度も再審査請求を行ったことがないのであれば詳記をつけて必要性をアピールしてみてもいいかもしれませんね。

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こあざらし

医療事務(診療所・病院)、レセプト審査(保険者)、医科歯科事務経験、介護事務経験あり。ブログは、査定事例の解釈・レセプト実務に必要な知識を重点的に更新♪

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