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レセプトでデブリードマン加算の算定が査定になる理由
こんにちは、こあざらし(@ko_azarashi)です。
昨日はデブリードマンの査定事例についてまとめましたが、それに付随して創傷処理のデブリードマン加算についてもまとめておきたいと思います。
レセプトでデブリードマン加算の算定が査定になる理由
病名より
骨折、切創、膿瘍、潰瘍、裂創、刺創などは査定になりやすいです。
これらの病名から挫滅、汚染創を想像してもらえる場合は認めてもらえますが、上記のような病名の場合はデブリードマン加算の算定が査定となる場合が多いのです。
麻酔薬剤なし
通知(5) 「注3」のデブリードマンの加算は、汚染された挫創に対して行われるブラッシング又は汚染組織の切除等であって、通常麻酔下で行われる程度のものを行った場合に限り算定する。
通常麻酔下で行われる程度のものを行った場合に限りとあるように、麻酔がない場合は算定要件を満たさないと判断される審査があります。
麻酔薬剤の算定有無は審査時に見られます。
もしも薬剤が低点数でレセプトに出ない場合は摘要記載した方が良いですね。
対象手術以外への加算
デブリードマン加算は創傷処理に対する加算です。
それ以外の術式に対して加算を算定している場合、査定対象となります。
よく誤って、皮膚切開術に対してデブリードマン加算を算定している事例を見かけましたが、査定となっています。
1回しか算定出来ないのか?
感染した挫滅創であれば、2回目でも創傷処理に対してデブリードマン加算の算定が可能です。
もしも、
通知(5) 「注3」のデブリードマンの加算は、汚染された挫創に対して行われるブラッシング又は汚染組織の切除等であって、通常麻酔下で行われる程度のものを行った場合に限り算定する。
を満たすのであれば算定可能と解します。
デブリードマンとデブリードマン加算の区別
どちらのデブリードマンも、
汚染された挫創に対して行われるブラッシング又は汚染組織の切除等であって、通常麻酔下で行われる程度のものを行った場合に限り算定する。
という部分は同じです。
デブリードマンは独立した手術としての算定ですが、デブリードマン加算は創傷処理に付随する加算点数です。
独立したデブリードマンは植皮前提であるくらい重症例なのに対し、創傷処理のデブリードマン加算は植皮前提である必要はなく、汚染組織の切除を行っていれば算定が出来ます。
さいごに
デブリードマンとデブリードマン加算の算定を混同してしまうことがあるようですが、2つはしっかりと区別しておきましょう。