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歯科レセプト|デンタル・パノラマとセファロ・CBCTの併算定パターン
こんにちは、こあざらし(@ko_azarashi)です。
今回はセファロやCBCTと併用した場合について書いていきます。あくまでも私が勤めていた大学病院での算定なので、各都道府県の審査自治体によっては審査基準が異なるかもしれませんがご了承ください。
歯科用3次元エックス線断層診断(CBCT)とパノラマ
処置無し・同時
歯科用3次元エックス線断層診断 1170点
[診断料450点 撮影料600点 電子画像管理加算 120点]
パノラマ(初回) 電画無し 307点
[診断料125点+撮影料182点]
同時に撮影した場合、CBCTは所定点数1170点を算定。パノラマは、電子画像管理加算を除いた診断料と撮影料のみの307点の算定となる。CBCTにて、電子画像管理加算の高い点数120点を算定しているので同部位に対するパノラマ撮影の電子画像管理加算は算定しません。
処置前後
歯科用3次元エックス線断層診断 1170点
[診断料450点 撮影料600点 電子画像管理加算 120点]
パノラマ(初回) 402点
[診断料125点+撮影料182点+電画95点]
もし撮影の間に処置を行った場合はそれぞれの撮影に対して電子画像管理加算が算定出来ますので歯科用3次元エックス線断層診断 1170点とパノラマ(初回) 402点での算定となります。
歯科用3次元エックス線断層診断(CBCT)とデンタル
処置無し・同時
歯科用3次元エックス線断層診断 1170点
[診断料450点 撮影料600点 電子画像管理加算 120点]
標準デンタル(初回)電画無し 48点
[診断料20点+撮影料28点]
歯科用CTと同時に撮影した場合は、歯科用3次元エックス線断層診断 1170点と標準デンタル(初回)電画無し 48点での算定となります。電子画像管理加算は主たるものでの算定となるため、デンタルでは算定しません。
処置前後
歯科用3次元エックス線断層診断 1170点
[診断料450点 撮影料600点 電子画像管理加算 120点]
標準デンタル(初回) 58点
[診断料20点+撮影料28点+電画10点]
2つの撮影の間に処置を挟んだ場合、歯科用3次元エックス線断層診断 1170点と標準デンタル(初回) 58点での算定となります。電子画像管理加算はそれぞれで算定出来ます。
歯科矯正用セファロとパノラマ
歯科矯正用セファログラムにはデジタルとアナログを区分するものはありませんので、どちらの場合でもセファロの点数での算定となります。あと、診療識別は矯正の欄に入るのでレントゲンぽさがないのですが、パノラマとの併算定などでは算定方法に気をつけなければなりません。
歯科矯正セファログラム(一連につき) 300点
確認 340点
[診断料62.5点+撮影料182点+電画95点]
セファロと撮影するパノラマは(確認)点数で算定します。
通常、セファロは外来だと月1回を超える算定はしないのですが、入院では3回くらい算定する場合もあり、請求していました。もちろん、それぞれに摘要記載を入れて。
- 術前の確認のため
- 術後の手術部の確認のため
- リハビリ開始後の骨片・顎位の確認のため
- 退院前の骨片・顎位の確認のため 等
このような摘要記載を入れて請求していましたが、入院では3枚ないし4枚までは請求を認めてもらえていました。(各審査自治体によって異なるかもしれません)
さいごに
今回はデンタル・パノラマ以外の他検査との併用についてまとめてみました。レントゲンは併用するものによって、逓減になったりならなかったりでややこしいです。慣れるまでは混乱してしまうかもしれませんが、慣れれば単純な話だったりします。