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学科を制するための鍵とは?|独学で診療報酬請求事務試験合格
こんにちは、こあざらし(@ko_azarashi)です。
診療報酬請求事務試験に関する記事のつづきです。(前回記事:診療報酬請求事務能力認定試験に持っていきたい時間短縮アイテム!
私が独学1ヶ月半でこの試験に挑めたのは、医療事務経験を生かせたということもあります。
日頃から医科点数早見表をパラパラとめくることを生業としており、「この点数の話が出て来たらここを見れば分かる」という慣れがありました。
全く医療事務経験がないということであれば、もしかしたらもう少し時間が必要かもしれません。
学科試験でどうやってもなかなか問題の部分の内容を本から見つけ出せないという方はいませんか?
ネットで検索をしても、勉強の詳しいやり方は紹介されていないし、講座受講やテキストの紹介だけが多く、実際に何をどう取り組めば良いかという情報は見当たりません。
独学には辛い情報の少なさでした。
勉強の仕方に戸惑っている人へ、私の経験が何かヒントになればいいなと思い、今回は記事を作成していくつもりです。
学科問題を勉強する前に知っておきたい
大問1つの中に小問が4つあるというのが学科試験問題です。
そして、解答は
a (1),(2)
b (2),(3)
c (1),(3),(4)
d (1)~(4)のすべて
e (4)のみ
のように、すべての問題で同じ5択となっています。
つまり、この解答の中身を見ると、実際は小問(4問)の正誤を分かっていないと解答できないということになります。
学科問題の小問はすべて解く必要はない
学科試験は80問あるという話はしました。
しかし、読む必要はあっても、この全ての問題を解く必要はありません。
分かるものをいかに早く調べだすかがポイントです。
4つ問題がある中でサラッと目を通して、すぐに答えが出そうなものをまずは1つ選びます。その正誤を判定し、解答の5択を確認します。
例えば(1)の問題が正しいと分かった場合
a (1),(2)b (2),(3)
c (1),(3),(4)
d (1)~(4)のすべてe (4)のみ
(1)が解答の中にないbやeは選択肢から外れます。
続いて(2)が誤りだと分かった場合
残りa,c,dの中から(2)が無い解答を探します。
a (1),(2)b (2),(3)
c (1),(3),(4)d (1)~(4)のすべてe (4)のみ
(2)が無いものはcだけなので、答えはcです。
このように解答を消去法で消していくと、全問解かなくても解答できます。
小問題の中身に誤り問題が多いほど、私たちが解くべき問題数は減ってくれるんです。
学科を制するための鍵とは?
そのために重視したい学科問題の内容を考えてみました。
優先順位をつけて、早く解ける問題を早く本から見つけ出せるように特訓するのが合格への近道です。
学科問題は中身を大きく2種類に分類できる
小問題を読み解く際に、次に挙げる2つの種類分けが瞬時に出来ると、問題を解くスピードが上がります。
- 点数算定ルール関連(保険点数の算定解釈や算定方法)
- その他諸々(各種医療保険制度、施設基準、法律や運営の決まりごと、明細書など)
2つの種類を見極める方法
①点数算定ルール関連(保険点数の算定解釈や算定方法)問題文を読んだ際に、点数算定ルールの内容に関わるかどうかを判断しましょう。
診療行為名(医科点数の項目名)が文の中に出てきたら算定に関するものだと考えます。
②その他諸々(各種医療保険制度、施設基準、法律や運営の決まりごと、明細書など)①に該当しないものは消去法で自動的に2つ目の分類にします。
あくまでもイメージです。何となく分かれば良い感じ。
分からない問題は飛ばし読みして構いません。分かるものを見つけ出しましょう。
実際の試験問題分布を分析
例えば、私が受験した第49回の診療報酬請求事務能力認定試験の問題から、この2つに仕分けしていきたいと思います。
学科試験問題(医科)は20問までありますが、問1~問4は健康保険法や各種医療保険制度、明細書記載要領(摘要)、療養担当規則、入院時食事療養などが集約されていました。
この部分が②その他諸々(各種医療保険制度、施設基準、法律や運営の決まりごと、明細書など)です。
残りの問5~問20までは、ほぼ①点数算定ルール関連(保険点数の算定解釈や算定方法)についてでした。
- 8割が点数算定ルールについて
- 2割がその他諸々について
このような配分になってるみたいなので、やはり8割を占める『点数算定ルールについて』を重点的にやっていきたいですね。
もし分布が20問の中にまんべんなく散らばっていても、この分類がすぐに分かると、使うべきテキストが診療点数早見表なのか医療関連法規なのか判断出来るようになるので、問題を解くスピードが上がります。
さいごに
8割を占める点数算定ルール問題を確実に見極め、かつ、スピーディに早見表を開けるようになれるかが合格の鍵を握っているのだと思います。